雨
今日は雨降りです。
灰色の雲が立ち込める空の隙間から、次々と落ちる冷たい雨。
雨は時に優しく、
渇いた土を潤し
生命を育み
生きとし生けるものの喉を潤す。
雨は時に厳しく、
山を削り
全てを薙ぎ倒し
大切なものを奪い去る。
大昔から人間は幾度となく壊されては創造し、土から煉瓦へ、漆喰からアスファルトへと
より強固なバベルの塔を構築してきたのでしょう。
もちろん悪い意味ではありません。
ただ純粋に、それに携わる人たちの日々の努力に脱帽し、尊敬し、技術の進歩に期待しているのです。
ガン?そんなの予防接種でオケ! な時代がいつか訪れるんじゃないかなー。
もしかしたらそんなに遠い未来でもなかったりして。
最近読んだ小説の中に、『篠突く雨』(しのつくあめ)』 という表現がありました。
束ねた竹を突き下ろすような激しく降る雨をそのように表現するそうですが、美しい響きに心を掴まれました。
他にも、『天泣(てんきゅう)』 『狐の嫁入り』 『遣らず雨』
調べてみると情緒ある雨の表現は他にも沢山あって、いくつもの自然災害に見舞われながらも、それでも乗り越えてきた日本人と雨との深い繋がりを感じました。