pと53
風邪をひきました🤧
熱もあるので、今日は仕事を休んで家で安静にしています。ただし、ブログを書けるくらいは元気です(笑)
秋から冬、冬から春へと季節が移り変わる時期は、必ずと言っていいほど体調を崩します。
帰宅後のうがい手洗いはもとより、食事や睡眠もしっかりとっているにもかかわらず、風邪の菌は容易く私の体内に入り込み細胞にダメージを与えてくるのです。
そんな憎き風邪菌VS免疫機能の攻防が今私の体内で繰り広げられているのです。
しかし風邪菌ごときに苦戦している場合ではありません。
本当に戦うべき相手は風邪菌ではないのです。
もっと大きな敵が待ち構えているのですから!
でも今は早くこの風邪を治したい……。
私の免疫細胞さん達は今日も大忙しです。すみません、ご迷惑をおかけしております。
伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』を読みました。
ガンに侵された父親と、父親の違う兄弟の家族愛が核となるミステリーです。
「春が二階から落ちてきた」
冒頭の1行目で心を掴まれます。そこはかとなく文学的な香りがしてきますが、文字通りの意味ですw
弟(春)の出生に関わる事件、連続放火、グラフィティアート、遺伝子、様々な要素が螺旋に絡み合い、最後までグイグイ引き込まれます。
ガンに侵された父親の言葉に愛が溢れていました。
血の繋がりよりも強くて深い絆のかたちがここにありました。
ラストは爽やかで少し切ない読後感です。
この小説の中に “p53遺伝子” というワードが出てきます。(春が父親に53とプリントされたトレーナーをプレゼントします)
p53 遺伝子はがん抑制遺伝子の一つで、ガン化された細胞にアポトーシス(細胞死)を起こさせ、それ以上増殖するのを抑える働きがあるそうです。
最前線で戦う精鋭部隊です。
頑張れp53 遺伝子!
好きな言葉は変わらず『死ぬこと以外、かすり傷』ですが、
これからは、好きな英数字は『pと53』とプロフィールに加えておこうと思います(笑)